2008/11/12 菌類のふしぎ展 1/2

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上野にある国立科学博物館で開催されている菌類のふしぎ きのことカビと仲間たち展へ行ってきました。

会期は2008年10月11日〜2009年1月12日
入場料一般1300円 高校生以下500円

会場内は写真撮影が自由です(動画は不可)。



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沖縄の珍味「豆腐よう」は、ざっくり言うと豆腐をベニコウジカビの一種で発酵させたものです。
ベニコウジカビ Monascus purpureus といえば、最近は天然食用色素として加工食品の原材料表示でよく目にします。



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ムギなどに病害をおこすクロボキン Ustilago の仲間の一種、トウモロコシ黒穂病菌 U. maydis がトウモロコシに寄生すると、実の一部が奇形して肥大化してしまいます。
肥大化した実はいずれはじけて黒い胞子をまき散らすのですが、
胞子が出来る前の中がまだ白い状態の物を食用にすることが出来ます。

トウモロコシ黒穂病菌の他にも、同じイネ科のマコモにマコモ黒穂菌が寄生すると、茎の一部が肥大化して、それを中華食材などに利用します。
マコモ黒穂菌の黒い胞子は真菰墨(まこもずみ)と呼ばれ、黒褐色の顔料として、漆器などの染色に用いられてきました。(Google



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左:スッポンタケ 右:ニカワショウロ



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ツマミタケ

これらの液浸標本はホルマリンを使ったものです。
液浸は保存液が濁りやすいんですが、何度か入れ替えたんでしょうね。
手間がかかっています。



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こちらは樹脂含浸標本です。
実際にはもっとたくさんあって、壮観でした。
キノコを凍結乾燥(フリーズドライ)させたのち、樹脂を染みこませて作るそうです。



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オオホウライタケ

生きたままのキノコもいくつか展示されていました。
これは明治神宮あたりから調達してくるのかな?



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カメムシタケ

これは乾燥標本です。
カメムシに寄生する冬虫夏草の一種ですね。
まだ実物に会ったことは無かったのですが、
私のあこがれのキノコの一つです。



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コウボウフデ

名前も姿もおかしな珍しいキノコです。
袋から生える様子からスッポンタケやツマミタケと同じ腹菌類とされてきましたが、
最近になってまったく別系統の子嚢菌に分類されなおされました。
これは、例えるなら貝の仲間に見えるフジツボが実はエビの仲間だったのと同じぐらいの違いがあります。



このように今回の展示では人類の生活に関わりのある菌類や菌類の分類、キノコの不思議な姿を興味深く紹介しています。



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今回の展示は講談社刊の雑誌イブニングに連載されている「もやしもん」(石川雅之著)という漫画とコラボしています。
この作品は架空の大学の農学部を舞台にしたコメディです。
主人公の実家は製麹(せいきく)業を営んでいて、幼い頃から菌類と会話ができる能力があります。

去年(2007年)の秋頃TBS系でアニメが放映されていて、私はそこではじめてこの漫画を知ったのですが、
私も農学部出身なので結構楽しませていただきました。

アニメはふた月ほどで打ち切られましたが原作の方は2004年から現在(2008年12月)まで連載が続いています。
根強い人気のある作品です。

この画像の右のキャラクターはニホンコウジカビ Aspergillus oryzae で、作中では「オリゼー」と呼ばれてます(ラテン語読みだとアスペルギルス・オリツァエ)。
こうじを作るとき使う菌です。
主人公が幼い頃から一番なじみがある菌なので出番が多いです。



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出芽酵母 Saccharomyces cerevisiae
アルコール発酵をするので酒造に使われます。
また、炭酸発酵もするのでパンを発酵させるのもこの菌です。
本作では「セレビシエ」と呼ばれます(ラテン語発音だとサッカロミケス・ケレウィシアエ)。

主人公の親友の実家が酒蔵(さかぐら)なのでこれも登場回数が多いです。



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黒カビの一種 Cladosporium trichoides

「黒カビ」とは黒いカビの総称で、クラドスポリウムのほか、アスペルギルス・ニゲル Aspergillus niger などが知られます。
クラドスポリウムは風呂場の目地などで普通に見られるカビです。

本作では「トリコイデス」と呼ばれます(ラテン語読みも同じ)。
アニメではムーディ勝山が声を担当していました。



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アオカビの一種 Penicillium chrysogenum

抗生物質として有名なペニシリンを生産するのに利用されるカビです。
アオカビ自体は種類が多く、そこいら中の空気に胞子が偏在しています。
培地にすぐに紛れ込む上に生命力が強いのでこいつには苦労させられました。

作品の中では「クリソゲヌム」と呼ばれてます(フルネームはペニキリウム・クリソゲヌム)。

このイラストは、アオカビを顕微鏡で観察するコーナーの脇に描かれていたものです(だから「いやん」(笑)。


こんな感じで会場中にさりげなく作者の手書きのイラストがちりばめられています。
ファンにとってはこれを探して歩くだけで楽しいと思います。
会場には教育熱心なお父さんが小学生のお子さんを連れ歩く姿と、
漫画オタクが混然となって独特の雰囲気でした。





> 2/2へつづく




Optio W60


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科博をあとに、秋の上野恩賜公園を抜け、JR上野駅に向かいます。



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駅ビルにあるコカレストランというタイ料理屋です。
タイしゃぶが名物らしいですが、今回はランチセットと単品でたのみました。
これはカレーのセットです。
お米はタイ米です。



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こちらはトムカーガイ。
作り方はこちら



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こちらは蒸し鶏です。
生のタイハーブがふんだんに使われていました。
近くのアメ横にタイ料理の食材屋があるらしいのでそこから仕入れてくるのでしょうか。

どの料理もそれなりに美味しかったです。



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久しぶりにアメ横を覗いてみました。

日曜日になんかアメ横に行くもんじゃありません。
混んでいる上に道が入りくんでいるのでどうしようもありません。



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下調べもしていなかったので何も収穫なしです。







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